2014-10-01から1ヶ月間の記事一覧

「火星の人」 アンディ・ウィアー 著

「宇宙兄弟」の日々人は月に、「ゼログラビティ」のライアン・ストーン博士は無重力の宇宙空間に一人きり取り残された。そして、マーク・ワトニーは独りきり、「火星の人」となった。 有人火星探査<アレス3>のミッションは突然の砂嵐によって撤退を余儀な…

「千の輝く太陽」 カーレド・ホッセイニ 著

どんなに劣悪な環境でも、最悪の境遇でも、人は愛し愛されることで互い温め、照らす「千の輝く太陽」となることができる。 昔、小学生の頃、差別の問題について授業を受けた。 昔から思ったことをすぐ口に出すたちなので、その時も先生に「なぜそれを授業で…

「運転見合わせ中」 畑野 智美 著

電車にひと乗りする間に人生のあれこれが解決するお話もいいけれど、現実はそんなに単純なものじゃなくて、多くの人が「人生の運転見合わせ中」のただ中でもがいてる。これは事故で「運転見合わせ中」となった私鉄のとある駅での出来事。 そこに居合わせた6…

映画「ジャージー・ボーイズ」

「まだ駆け出しの頃、街灯の下で4人して俺たちだけのハーモニーを作った。あの時、他のことは消え失せて音楽だけがあった。最高の瞬間だ」 今の仕事は、それぞれの部署で3〜4人のチームになって、半年から1年ごとにメンバーを入れ替えしながら回っている。 …

「その女アレックス」 ピエール・ルメートル 著

アレックス…アレックス。本を閉じてしばらくは彼女のことしか頭に浮かばない。あー…アレックス。 本書を読了した今、頭の中では、堰止めた川の水のように、溢れ出しそうなほどの言葉の渦があるのだけれど、残念ながらここで語るわけにはいかない。この作品を…