2015-03-01から1ヶ月間の記事一覧
世界名作文学の舞台や生誕の地を訪れる文学紀行。初出から50年、改めて名作の魅力を再発見し堪能できる本だ。いま、私と娘の間ではにわかに「世界名作文学」熱が高まっている。 きっかけは本書。 娘が上巻から私は下巻から読み始め、 早速影響を受けて娘は「…
読んでいると、あの時に感じた不思議な「大丈夫」という気持ちを思い出す。 晶文社の「就職しないで生きるには」シリーズの一冊。 著者の森岡督行さんは、大学卒業後、約1年間ほど「社会」と距離を置きながら神保町で散歩と読書にいそしみ、その後、老舗古書…
「完全は不完全があってこそ成立する」 生まれつき耳の不自由な男性バルフィ。 インドのダージリンに住む彼は、ある日街にやって来た美女シュルティと偶然出会い恋をする。 喋ることのできない彼は、ジェスチャーや豊かな表情を使って、あの手この手で彼女に…
「猟犬」は、とき放たれ、証拠をかき集め、犯人を追い詰める捜査官たちを象徴している。その猟犬の中に、もし誤った証拠を集めた者がいたとしたら?裏切り者がいたとしたら? 最近、ミステリ界では北欧ミステリが流行しているようだ。 スウェーデンのヴァラ…