2014-04-01から1ヶ月間の記事一覧

「辞書になった男 ケンボー先生と山田先生」 佐々木 健一 著

人が人に何かを伝える手段、それは「ことば」。「ことば」に魅入られた2人の先生の辞書ものがたり。まさに「字引は小説より奇なり」。 先日から「虚力」という言葉が私の中で流行している。 流行というのは変な表現だが、なにかと頭に浮かんでくるこの状態は…

「しんがり 山一證券 最後の12人」 清武 英利 著

後軍、しんがりーーーそれは敗軍の最後尾で、退く味方たちを逃し、最後まで踏みとどまって戦う兵士たち。倒産した巨大証券会社で、世間そして味方と思っていた同僚たちからも疎まれ、非難されながらも、彼らが最後まで戦場に踏みとどまった理由はなんだった…

「道を視る少年」上下 オースン・スコット・カード 著

「エンダーのゲーム」の作者が描く、人や動物が通った軌跡が視えるという特殊能力を持った少年が知力を尽くして世界の謎に挑む冒険SF。「エンダーのゲーム」を初めて読んだのは十数年前、出張に向かう飛行機の中だった。 1週間の出張だというのに本の用意が…

映画「LIFE」

先日、ふらりと下宿先から帰って来た息子に誘われ映画に行った。 事前に知識もなく見つめるスクリーンでは、深いシワの刻まれたジュリー・アンドリュースが温かく優しい笑みを浮かべていた。 雑誌「LIFE」誌で16年間写真のネガを管理する仕事に就ていたウォ…