2014-03-01から1ヶ月間の記事一覧

「借りの哲学」 ナタリー・サルトゥー=ラジュ 著

貨幣経済の仕組みが社会の不均衡をあらわにし、人と人と間を分断し始めた現代。著者は、「借り」を媒介にして他者と繋がる社会を実現することを提案する。以前食事していた時、ある男性の「自分は親からは何もしてもらってないんで」という言葉に抗議したこ…

「考証要集 秘伝!NHK時代考証資料」 大森 洋平 著

江戸後期、串に刺す団子の数は江戸では何個?関西では何個?「イライラ」「階段」「桜湯」この中で江戸時代のドラマで使ってはいけない言葉は?近頃、家族で朝ドラにはまっている。 朝BSを見て、通勤電車でTwitterの#付きの感想を確認するのが毎日の楽しみ…

「ウォールフラワー」 スティーブン・チョボスキー 著

主人公は、どんな時も「自分を生きること」から逃げない。どんなに苦しくても、どんなにつらくても。人は自分に生まれつくということ、人の中で生きていかなくてはいけないということを思う。この本の主人公は「チャーリー」。 なぜカッコ付きかというと、本…

「陪審員に死を」 キャロル・オコンネル 著

シリーズ第7弾。今回は、ある裁判において全員一致で無罪を評決した陪審員12人が、殺人鬼から1人ずつ殺されるという陰惨な事件にマロリーたちが巻き込まれる。 キャロル・オコンネルの作品が好きだ。 作品に登場する人物たちが、たまらなく好きだ。 オコンネ…